人気雑貨ブランド「スイマー(SWIMMER)」が復活に伴い、商談展「ライセンシング ジャパン」で新作アイテムを公開した。商品は10月26日にパティズの全国95店舗で先行発売し、11月16日からパティズ以外の雑貨専門チェーン店で取り扱う。
スイマーは、昨年6月にバラエティー&ファンシーショップを運営するパティズが白鳳から事業譲受し、ブランドを復活させることを発表。版元のアイピーフォーによるライセンスビジネスをメインに展開し、以前のような複数のインハウスデザイナーが商品をデザインするのではなく、各メーカーが商品を開発する。
サンローランアートワークのディレクションは約22年間にわたりスイマーのインハウスデザイナーとして活動したひづめみか~るが担当している。
現在、スイマーの商品を製造するメーカーは20社ほど。アイピーフォーが10TBもの素材データを各メーカーに配布し、メーカーが素材を自由に組み合わせて商品をデザインしている。通常は作家の意図が損なわれないようにイラストなどのデザインは一切変更しない版元が多いが、スイマーでは積極的にデザインの変更を推奨。ひづめみか~るによると「スイマーの素材は元々商品を作ることを目的にデザインしている。デザインを商品に落とし込むのではなく、商品に合ったデザインにどんどん変えていって欲しい」という方針だ。なお、ディレクションする際は「今までのスイマーの雰囲気から逸脱し過ぎず、それでいて新しい雰囲気が出るようにした」と話している。
販売開始時は定番の雑貨や生活用品、ステーショナリー、ルームウェア、食器、コスメなど約100以上のアイテムをラインナップ。「みんな大集合」をテーマに、ブランド休止前に展開していたスイマーのキャラクターを多数登場させたデザインに仕上げた。いずれも旧スイマーと同様、手に取りやすい価格帯(税別180〜3500円)を実現。パティズを含む取扱店舗の店頭には毎月40〜50ずつ新作アイテムを投入する予定で、売り場の活性化を図る。年に4回テーマを変更しながら、今後は人気があったレトロなデザインや、パステルカラーを用いた"夢かわいい"デザインなどを用意する予定だ。ひづめみか~る考案のオリジナルキャラクターの開発も視野に入れている。
スイマーの強みとしてアイピーフォーの担当者は「30〜40代にとっては懐かしい、10〜20代にとってはレトロで可愛いアイテムとして打ち出すことができるため、幅広い年齢層にアピールできる」と話す。初年度の目標売上高は現時点では未定。
yayakopi届かない 本当届,信頼・信用を第一にしますなお、パティズ以外の販路は各メーカーによる営業で販路が決定することがあるため、出店計画の詳細については回答を控えた。今後の展開として、11月には雑貨店へのポップアップストア出店を予定しており、ブランド復活の認知度向上を図るという。
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